糖尿病神経障害

糖尿病の3大合併症 神経障害の症状

糖尿病の3大合併症のひとつに糖尿病神経障害があります。

一般的に合併症は糖尿病発症から10年から15年後に出てくると言われています。

父の場合は20年後ぐらいでしたので、合併症の症状があらわれてくるまでにはかなりの個人差があると思われます。

神経障害には大きくわけて末梢神経障害と自立神経障害の2つがあります。


●手足にしびれがあり無感覚になる

末梢神経障害になると手足にしびれが出てきます。

手足に感覚がなくなり、軽く触っても気が付かない事もあります。


●体に虫がはっているという感覚


神経障害がひどくなってくると皮膚に異様な感覚があらわれるようです。

父の場合は、首筋に虫が這っている、ダニがいると言って掃除機を首にあてて掃除していました。

とうとう認知症ボケが始まったのかと思っていましたが、今考えると神経障害が進んで皮膚の感覚が麻痺し、虫がはっているという錯覚があったのだと考えられます。

人によっては足に棒が入っているような錯覚があったり感じ方はさまざまなようです。

神経障害で触覚や痛覚が鈍くなるので、虫が這っているという錯覚だけでなくいろいろな錯覚症状が考えられます。

そのような事を言い出した場合、ボケとか認知症とかではなく糖尿病神経障害による錯覚だと理解してあげてください。


●冷え性 熱い冷たいがわからなくなる

糖尿病末梢神経障害が進むと極端な冷えを感じるようになります。

父は夏でも毛布をかぶっていないと寒いというほどの冷えを感じていました。

気温30度の時でも窓を開けず、寒い寒いと言うほどでした。

冬の冷えの感覚もひどく、一日中ストーブを強にしていなければならないほどです。

また、熱い冷たいの感覚がなくなってきます。

足が冷たいというので足湯のバケツを購入したことがあります。

父は家族のいない時に自分でお湯をバケツに入れて足湯をしていました。

しかし、熱いという感覚がないため熱いお湯に長時間足湯をしていたので足がひどい低温ヤケドになってしまったことがあります。

熱いという感覚がなくなるとコタツやあんかで低温やけどを起こすことがあるので注意が必要です。


●体のバランスがとれなくなる

末梢神経のダメージが大きくなると、歩いたり、立ったり座ったりする時のバランスが取れなくなってきます。

足の位置もうまくコントロールできなくなるので、歩く時のバランスも悪くなります。


●筋肉筋力が衰えてくる

神経障害がひどくなってくると、体全体の筋肉が少なくなり筋力が衰えてきます。

そのために、歩行や座ったり立ち上がったり起き上がったりすることも困難になってきます。

父の場合は体全体の筋肉がほとんどなくなり、極端に言うと骨と皮だけのような体になってしまいました。

最後には歩く事もベッドから起き上がることもできなくなるほど筋力が衰え寝たきり状態になってしまいました。

また自分でスプーンを持つことも出来なくなり自力での食事も困難になりました。


●皮膚のかゆみとカサカサ

末梢神経にエネルギーが行かなくなると、皮膚も衰えてきます。

父の場合、皮膚の水分も失われ白い粉をふいたようなカサカサの肌になってしまいました。

またかゆみをともなう場合もあるようです。


●糖尿病性リポイド類壊死症(えししょう)

糖尿病性リポイド類壊死症はあまり聞いたことがないと思いますが、皮膚に赤黒い、やけどの跡のような斑点があらわれます。

大きさは数ミリのものから数センチのものまであり、おもに下腿部にあらわれます。

父の場合は足と腕、手の甲など幅広くあわられました。

自覚症状はないようですが、皮膚が萎縮して潰瘍になることがあるようです。


●壊疽(えそ)

足先の抹消神経に血液が行かなくなると、足指の組織が腐敗してしまう壊疽になってしまいます。

つまり足指の組織が死んで腐ってしまうのです。

壊疽は足指が黒色や濃い緑色に腐敗してきて、悪臭をともないます。

足先から壊疽になるケースが多いようでひどくなるとだんだん腐敗の範囲が広がってきます。

私の親戚は糖尿病で壊疽になり両足を切断してしまいました。


●便秘

糖尿病神経障害のもうひとつの神経障害に自律神経障害があります。

自律神経障害のダメージがひどくなると便秘、立ちくらみ、勃起不全などの症状があらわれます。

父の場合は便秘がひどく4〜5日も便が出ないことが多くなり、医師から便秘薬を処方してもらいました。

ところが、便秘薬を飲むと今度は下痢が2〜3日続くという状態になりました。

最後には自律神経障害のダメージがひどくなってきて自分で排便のコントロールが出来なくなり、結局は紙おむつをすることになりました。


糖尿病神経障害はそのほかにも症状はありますが、初期には手足の軽いしびれが、これらのようにとてもひどい症状になります。

糖尿病神経障害は簡単に言うと、体のエネルギーとなるブドウ糖が神経や筋肉に行きわたらなくなるために起こります。

そのために心筋梗塞、閉塞性動脈硬化症、脳梗塞筋梗塞、閉塞性動脈硬化症、脳梗塞も起こりやすくなるのです。

 

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